国際的な科学誌、米サイエンス誌は18日、2014年の画期的な科学研究として、科学10大成果(Breakthrough of the Year)を発表した。台湾出身で米南カリフォルニア大学で教鞭を執る、鍾正明・中央研究院院士の幹細胞研究も選ばれた。鍾氏はまた、アメリカ科学振興協会のフェローに選ばれ、来年にも称号が授与される。
鍾氏の研究は、幹細胞がいかに指数関数的な組織を形成するかに重点を置き、複雑な彩りや模様を持つ鳥の羽毛を対象として、幹細胞がいかにして特定の組織モデルと形状の細胞や分子基盤となるかの解明に取り組んだ。
鍾氏は国立台湾大学医学部卒で、現在では南カリフォルニア大学の教壇に立ち、発生生物学の分野で幹細胞や再生医療の研究に力を入れている。