最先端の国際科学雑誌「サイエンス」が間もなく掲載する論文のうち、台湾の国立台湾大学化学学科4年の趙彣さんが第1著者の論文が選ばれた。1990年代生まれの大学生の論文が同誌で採り上げられるのは台湾で初めて。
第1著者の趙さんのほか、第2著者の謝郡庭さんは米スタンフォード大学の2年生、第3著者は国立清華大学物理学修士の張俊宏さんで、3人の平均年齢はわずか23歳と極めて若い。
論文は、大気中の活性分子「クリーギー中間体(CI)」と水分子の反応速度の速さについて研究したもので、中華民国の最高学術研究機関、中央研究院の原子・分子科学研究所の林志民研究員率いるチームによる発表となっている。
この研究成果はこれまでの海外研究の結論を覆すもので、サイエンスに高く評価を受けたと同時に、雑誌刊行に先駆け、同誌の速報サイト「サイエンス・エクスプレス」に掲載された。