2024/12/26

Taiwan Today

経済

2014年の輸出額と貿易黒字、再び過去最高を更新

2015/01/12
台湾の2014年の輸出額と貿易黒字はともに過去最高を記録、輸入額と貿易総額は過去2番目だった。表は過去4年および昨年12月の貿易額。(経済部ニュースリリースより)

経済部(日本の経済産業省に相当)の9日発表によると、台湾の2014年の輸出額と貿易黒字はともに過去最高を記録した。輸入額と貿易総額は過去2番目だった。輸出を仕向け地別に見ると、中国大陸(香港を含む)、東南アジア諸国連合(ASEAN)主要6カ国、日本向けがすべて過去最高となった。

同部国際貿易局によると、台湾の今年の貿易動向に最も重大な影響を与える要素として、「FIRE(火)に油」および「Quick(火加減)」を挙げた。同局は、米国連邦準備制度(Fed)の通貨政策(金利動向など)や、欧州、日本がさらに量的緩和(QE)を進めるか、および中東やウクライナといった地政学的な衝突に関し、世界貿易情勢の変化とその影響について注意深く見守っていく方針を示した。

FIREとは、「F=Fedの通貨政策の動きが世界の貿易と台湾の輸出に与える影響」、「I=INTEREST、米国の利上げ動向、新興国からの資金引き上げ、これら市場への台湾製品の輸出に対する影響」、「R=RED SUPPLY、中国大陸におけるサプライチェーンの台頭が、台湾の部品サプライチェーンに取って代わる状況」、「E=EXCHANGE RATE、日本の円安に影響を受けた韓国ウォンの連れ安が台湾の輸出入に与える影響」、「油=国際原油価格の安値推移が台湾の鉱産品や石化製品の輸出に与える衝撃」。

Quickとは、「Q=欧州と日本がさらなる量的緩和(QE)を進めるかどうか」、「U=USSR、旧ソ連(ウクライナなど)の旧西側諸国への歩み寄りによって引き起こされる欧米とロシアとの衝突」、「ISIS=イスラム国など中東の地政学的衝突により引き起こされる国際政治経済情勢の緊張」、「C=中国大陸の経済成長鈍化が台湾の輸出に及ぼす影響」、「K=韓国が積極的に締結を進める自由貿易協定(FTA)と中国大陸と韓国のFTAが台湾の輸出に及ぼす影響」。

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