馬英九総統は15日午後、2014年にノーベル平和賞を受賞したカイラシュ・サティヤルティさんの講演会に出席、サティヤルティさんが長年児童の権益のために戦ってきたことを評価すると共に敬意を表した。
馬総統はあいさつの中で、サティヤルティさんは世界的に知られる、児童の権益の提唱者であるばかりでなく、児童からの搾取と非識字に対抗する先鋒でもあり、35年前に児童労働の撲滅と児童教育の発展に取り組み始め、インドに非政府組織、「子どもを救え運動(BBA)」を設立したと紹介した。
馬総統によると、過去5年来、「台湾微客公益行動協会」及び「伊甸社会福利基金会」は毎年約100人のボランティアをインドに派遣し、BBAと共に子どもたちのために奉仕することで、台湾の人たちの思いやりを十分に発揮している。
馬総統は、中華民国(台湾)は1971年に国連における代表権を失って以降、多くの国際組織及び国際的な活動に参与できなくなっているが、それでも「市民的及び政治的権利に関する国際規約」と「経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約」の施行法、さらには「女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約施行法」と「児童の権利に関する条約施行法」を制定し、これらの規約(条約)の内容を国内法として台湾の司法と行政機関に適用することで、人権保障を確実に行なっていると述べた。