中小型液晶パネルの世界最大手、日本のジャパンディスプレイ(JDI)は21日、台湾南部の高雄市に位置する台湾子会社、高雄晶傑達光電科技(KOE)に約8億台湾元(約30億日本円)を追加投資すると発表した。資金は車載向けディスプレーのモジュール関連事業に投じられる。年産能力は、2016年末までに現在の2.5倍となる540万枚を目指す。
JDIの追加投資は、外資系企業の対台湾投資で、今年初の有力ハイテク企業によるものとなった。
KOEの張士昌董事長兼総経理によると、同社はJDIの台湾100%子会社。JDIは日本政府の主導により、2012年にソニーと東芝、日立製作所の中小型パネル事業を統合して設立され、主に車載用、工業制御装置向け、医療機器用のディスプレーモジュールを製造している。