台湾のエスニックグループの一つ「客家」の文化を学校教育に取り入れようと、客家委員会(客委会、日本の省レベル)は春節(旧正月、今年は19日)前後の冬休みを利用して、全国10カ所の学校で試行的な取り組みを行っている。子どもたちに気軽に楽しく、伝統的な客家の工芸や客家語を学んでもらうのが狙い。同委員会の劉慶中主任委員(閣僚級)と教育部(日本の文部科学省に類似)の呉思華部長(大臣)は4日、台湾北西部、苗栗県の頭屋小学校を訪れ、実際に子どもたちが体験している様子を視察した。
劉主任委員は、母語の学習は学校での教育課程においてだけでなく、より気軽で生き生きとした、生活に即したやり方で身に付けるべきであり、生徒たちがエスニックグループの文化や工芸をより深く体験し、センスを育てる教育を通じて、客家の文化を自然に暮らしの中に取り入れて欲しいとの期待を語った。
劉主任委員と呉部長はまず、客家文化や苗栗の地元の特色を際立たせた生徒の図画工作の作品を参観し、その後子どもたちの客家語の歌や漫才、客家語の伝統人形劇などの発表を鑑賞した。