イギリスの大学評価機関クアクアレリ・シモンズ(QS)社が発表した2015年版「留学のしやすい都市ランキング」によれば、台湾北部の台北市は世界25位で昨年から3ランク前進した。上位5位は順にパリ(フランス)、メルボルン(オーストラリア)、ロンドン(英国)、シドニー(オーストラリア)、香港。アジアでは香港、東京(日本)、ソウル(韓国)、シンガポールに次いで5位だった。
教育部(日本の文部科学省に類似)はこれについて、台北で学ぶ海外からの留学生にとって、最も重要なインセンティブはリーズナブルな物価と学費だと指摘。これに加え、台北はハイテク産業が発達し、テンポの速い都市風景と伝統的な文化を兼ね備えていることが魅力となっていると述べた。さらに、中国語を学ぶ場合でも、中国大陸の都市に比べ生活や学習の環境が自由で便利、人々が親切であることも海外の学生が台北を選ぶ要因の一つとなっていると考えられる。
この調査は、大学の世界ランキングや、海外からの留学生の数や多様性、都市の生活水準、企業経営者の評価、学費・生活コストの5項目が評価基準となっている。なお、台湾で学ぶ海外からの留学生は昨年、過去最高の9万2,685人に達した。