馬英九総統は19日(旧暦1月1日)午前、台北市にある松山慈祐宮と関渡宮(いずれも道教の廟)を初詣に訪れ、幸福を祈願すると共に、集まった人々に「羊年(日本の未年)」の新春福袋を配って旧暦新年のあいさつを行なった。福袋は赤い厚紙に1台湾元硬貨が貼られ、おめでたい文句が書かれたもの。
馬総統は、台湾の昨年の経済成長率3.74%は過去3年で最高だった他、シンガポール、韓国、香港を上回り、16年ぶりに「亜洲四條龍(アジアの四匹のリトルドラゴン。台湾、シンガポール、韓国、香港を指す)」でトップになったと強調。
馬総統はまた、経済成長の成果は国民全体で享受すべきだとした上で、世帯収入の格差(上位20%の家庭と下位20%の家庭の平均収入の比)は2013年に6.08倍まで縮小、それまでの5年で最低になったと説明した。個人収入の格差は4.08倍で、それまでの13年で最低。馬総統は、これらの数値が継続して下がっていることは貧富の差の縮小にプラスだとしている。
少子化問題について馬総統は、昨年の新生児数21万383人は「龍年(日本の辰年)」の23万人に次ぐ多さで、過去10年で二番目に多かったと指摘、予想以上だったと喜んだ。
馬総統はそして、国民が心を一つにして中華民国(台湾)の未来のために努力するよう期待すると共に、人々が経済的に豊かになるようにと願った。