グローバル化に伴い、世界ではスピーディかつ頻繁な人の移動が起きている。中華民国(台湾)における、外国籍もしくは中国大陸籍で台湾の人と結婚して台湾に移り住んだ「新住民」は50万人近くに達し、その子女も年々増えている。
教育部(日本の文科省に類似)はこれら「新住民」子女の文化と生活に常に関心を寄せており、各自治体が執行する「外国籍及び中国大陸籍配偶者の子女に対する教育指導計画」への補助を継続している。補助項目は、カウンセリング計画の実施、子育て教育研修の実施、多元的文化もしくは国際デー活動の開催、教育方法に関するシンポジウムの開催など10項目にわたり、これらの計画は2004年から続けられている。
教育部は、「外国籍及び中国大陸籍配偶者の子女に対する教育指導計画」を通して、より多くの「新住民」子女に前向きな学習環境と指導を提供したいとしている。これは第二外国語能力の資産充実と、国際的視野を持った学生たちの育成につながる。同部はまた、国民が異なる国々の風俗習慣を知ることで、相手に対する尊重と思いやり、包容力を発揮できるよう期待している。