馬英九総統は11日正午、呉敦義副総統と共に国防部(日本の防衛省に相当)大直博愛基地エリアを訪れ、同部の「民国104年春節聯歓餐会(2015年旧正月交歓食事会)」に出席した。
馬総統は、中華民国軍に加わる優秀な女性がますます増えていると指摘、政府が女性の志願兵募集を始めて以来、従軍する女性の数は急増、今年3月1日の時点で女性士官と兵士は1万6809人に達していると説明した。これは中華民国軍全体の9.66%、志願兵の現役兵士のうち12.76%を占めるという。
馬総統はまた、軍は国と国民を守るという責務を十分果たしている他、国家で重大な災害が起きた時は常に全力で救助活動に当たっているとし、昨年発生した、離島・澎湖での旅客機墜落事故、南部・高雄市での石油化学パイプラインの爆発事故、そして今年の鳥インフルエンザ、トランスアジア(復興)航空機墜落事故などにおいて、軍がただちに救助などで対応したことを評価した。
今年は抗日戦争勝利と台湾の「光復(祖国復帰)」から70周年。馬総統によると、この重要な史実を記念するため、政府は、米国のジミー・ドーリットル(James Harold "Jimmy" Doolittle)空軍大将の遺族、飛虎隊(フライング・タイガース)の指揮官だったクレア・リー・シェンノート(Claire Lee Chennault)中将の孫のNell Calloway女史、及び飛虎隊の元メンバーなど、抗日戦争で貢献した重要な外国人とその家族を招くことにしている。また、政府はさらに、一連の記念活動を企画することで国民と若い世代の歴史認識を深め、戦争の残酷さを理解させると共に、中華民国(台湾)の平和に対する願いと、東アジアの永遠の平和に向けた取り組みを示すという。