馬英九総統は16日午前、衛生福利部(日本の厚労省に類似)中央健康保険署が開いた、「国民皆健康保険20周年国際シンポジウム」の開幕式に出席した。馬総統は英語で行なったスピーチの中で、社会の公平と正義を守り、人々の健康の権利を保障するため、政府は1995年3月に「国民皆健康保険」制度をスタートさせ、国民すべてに医療保健サービスを提供して20年となったと説明。
馬総統は、台湾の健康保険制度は安い保険料、高い行政効率、質の高い医療などの運営実績を上げており、「普及、利便性、自由度、経済的、満足度」の五つの面で「世界一」だと言え、世界から高く評価されていると強調した。また、台湾における健康保険加入率はすでに99%以上、対応する病院、診療所も93%に達し、人々は健康保険で治療を受けられる、極めて便利な環境を享受している。
一方で馬総統は、台湾の健康保険制度は世界で最も優れている医療保険制度の一つながら、財政破たん、医療インフォメーションの透明性不足、運営に対する国民の参与の程度が不十分であること、及び医療資源の浪費などの問題に直面しているとし、このため政府は「国民皆健康保険法」を改正、2013年1月1日に改正健康保険制度をスタートさせたと説明した。改正健康保険制度では、「転医制度の推進」など10項目を改革の重点としている。