馬英九総統は25日午後、台北市内の華山文化クリエイティブパークで行なわれた「美力台湾3D行動電影院(移動映画館)」記者会見に出席、「数位新媒体3D協会(デジタルニューメディア3D協会)」による、へき地の子どもたちのための取り組みを評価すると共に、各界が都市と地方の間の格差縮小に努力するよう求めた。
馬総統は、「国際電気通信連合(ITU)」が昨年発表した数値によれば、台湾の家庭におけるインターネット普及率は先進国の平均値を上回っている他、国家発展委員会(日本の省レベルに相当)の調査では、台湾でデジタル化の程度が比較的遅れている第4級と第5級区域におけるインターネット利用率も昨年明らかに上昇したと指摘した。
デジタルデバイド(情報技術が使用できるかどうかで生まれる地域格差)はパソコンとインターネットの普及によって改善されているが、3D動画は映画館に行かなければ見ることが出来ない。馬総統は、このため「デジタルニューメディア3D協会」がへき地で3D映画を上映して回っていることは高く評価でき、総統府は同計画を全力でサポートすると話した。馬総統はまた、文化部(日本の省レベルに相当)、教育部(日本の文科省に類似)などの政府省庁と民間団体も力を合わせてこれに呼応し、より多くの子どもたちに現代の科学技術を享受させ、都市部と地方のデジタルデバイドを縮めるよう期待した。