2024/12/26

Taiwan Today

政治

台湾、AIIB創設メンバー国入り目指して参加意向書提出へ

2015/03/31
中国大陸・海南島で開かれたボアオ・アジア・フォーラムに出席した蕭万長前副総統(左)は、中国大陸の指導者、習近平氏(右)と対面した際、アジアインフラ投資銀行に台湾が参加する意向を持っていることを伝えたとされる。(中央社)

馬英九総統は先ごろ、台湾のメディアの単独インタビューを受けた際、台湾はアジアインフラ投資銀行(AIIB)に積極的に参与していくべきとする考えを初めて明らかにした。行政院(内閣)は30日、政府省庁横断会議を開いてこれについて検討、午後に開かれた総統府国家安全会議の定例会議で、毛治国行政院長(首相)が財政・経済省庁の代表を率いて馬総統に関連の詳細を報告した。馬総統は最終的に、参加申請を行なうことで「創設メンバー国」となり、各国と対等の地位を得るよう指示。

これを受けて政府は財政部(日本の財務省に相当)に急遽参加意向書を作成させ、台湾海峡双方の交渉窓口機関を通じて行政院(内閣)大陸委員会から中国大陸の「国務院」台湾事務弁公室に送付し、31日のうちに同銀行設立準備処に提出することを決定。財政部の張盛和部長(大臣)は、31日に急遽参加意向書を送ることについて、「とりあえず参加の意向を伝える。参加の際の名称と出資比率は今後協議する」と説明した。

中華民国(台湾)が同銀行に参加する際の名称について、財政部の呉当傑政務次長(副大臣)は30日、立法院(国会)財政委員会での答弁で、最も理想的なのは「APEC(アジア太平洋経済協力)モデル」で、「Chinese Taipei(中華台北)」の名義が比較的適切だとの見方を示した。

大陸委員会は、参加名称が適切で、参加後の権利及び義務が他の会員と完全に等しいならば、どんな国際組織に加わることもプラスだとしている。

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