工業技術研究院(ITRI)は、米スタンフォード大学の研究チームと共同で、「高速充放電アルミニウムイオン電池」を開発した。低コストで高効率、安全性が高い上、7,500回以上の高速充放電が可能となり、アルミニウムイオン電池の寿命を飛躍的に延ばした。この研究成果は英科学誌のネイチャーに掲載された。
この技術はすでに、米国と台湾で特許が出願され、今後従来型の鉛蓄電池に取って代わることが期待される。風力発電や太陽光発電の蓄電、および軽量の電動バイク、電動自転車への応用が見込まれ、次世代の蓄電の新たな星となることも予想される。
工業技術研究院グリーンエネルギー・環境研究所の胡耀祖所長は、この電池の技術は、第1にアルミニウムとグラファイトの最適な組み合わせであること、第2に紙のように柔らかく折り曲げることができ、量産が簡単な薄型の導電材料であること、第3に安定、安全、耐久性に優れていることの3つの画期的な点があると指摘した。