馬英九総統は12日午前、台北市内の国父記念館で、「自覚年代-蒋渭水歴史留真油絵巡回展(覚醒の時代-蒋渭水氏の歴史を留める油絵巡回展)」の開幕式に出席、蒋渭水氏が当時の台湾社会における民族運動及び公民運動、そして文教改革に果たした重要な貢献を称えた。
馬総統は、台湾の先賢である蒋渭水氏の功績には、民族革命の先駆者、公民運動の指導者、文教改革の推進者という三つの大きく重要な特色があると指摘。民族革命の先駆者の部分について馬総統は、蒋氏は自由民主を提唱し、当時中国大陸にいた孫文博士とも連絡を取っていたと説明した。
また、馬総統は、公民運動において蒋氏はアヘンの専売制に反対、スイス・ジュネーブの国際連盟宛てに日本を告発する書簡を送った他、「工友総聯盟(労働者総連盟)」を結成して社会運動を推進したと紹介。馬総統はさらに、蒋氏は台湾各地に「読報社(新聞を読む事を奨励するグループ)」を設立し、文化講演も行うなど、当時の台湾の人々及び後世に大きな影響を与えたと称えた。