国防部(日本の防衛省に相当)は、今年の総合軍事演習「漢光31号演習」について、実兵の戦闘準備訓練の成果を検証し、抗日戦勝利70周年を記念するため、7月4日に行う湖口営区国家閲兵場(台湾北西部・新竹県湖口郷)での戦力展示で、新兵器の展示や戦術訓練を実施し、中華民国の軍事的能力の高さや軍創設の成果を明らかにする考えだ。
展示の内容は、プロローグのほか、戦闘機の編隊飛行、陸上部隊による演習と分列行進、戦術訓練などの4項目にわたる。
編隊飛行は、ヘリコプターなどの回転翼機と、固定翼機の二大種類に分けられる。陸上部隊の分列行進は、戦車、装甲車、砲車、各種ミサイルや無人航空機(UAV)など陸空海三軍、および新編成兵力で計40種229台が参加する。
国防部によると、陸上部隊の分列行進の編成の中には、抗日戦主力部隊の軍旗、老兵部隊、中華民国を支援した米国の義勇兵部隊、『飛虎隊(フライング・タイガース)』のP-40戦闘機(機首に描かれた図案は空を飛んでいる虎のように見えたことから『飛虎隊』と呼ばれた)の複製機、抗日戦争時に使用された装備など軍を代表するものも含まれ、当時の背景や意義を認識できるという。