台湾中部・台中市では17日午後、「2015年大甲媽祖国際観光文化節(フェスティバル)」のうち、巡礼に出発する媽祖さまを神輿に乗せる儀式が行なわれた。媽祖さまは道教の神様。馬英九総統はこれに出席し、媽祖さまが中華民国(台湾)の豊作につながるよい天候と、国と民の安泰を守ってくれるよう祈った。
同市の大甲鎮瀾宮では毎年、九日間、距離約330キロにわたる巡礼活動を行っている。馬総統は、鎮瀾宮の媽祖さまの巡礼活動は台湾における民間の重要な宗教信仰活動であるだけでなく、全世界の注目も集めていると指摘。馬総統はさらに、媽祖信仰は2009年、国連教育科学文化機関(UNESCO)によって「無形文化遺産(Intangible Cultural Heritage)」に登録されるなど、台湾のソフトパワーをさらに世界に紹介しており、とても誇りに感じると述べた。