国防部(日本の防衛省に相当)は、「P-3C対潜哨戒機」について、将来、南沙諸島で監視・偵察の任務にあたることを初めて明らかにした。同機は、7月に行われる「国防戦力展示」イベントでお目見えする。
国防部は、2015年度における公開予算凍結案の報告の中で、P-3C対潜哨戒機は2013年9月に1号機が引き渡されて以来、現在までに8号機を受領、年末には12号機までの引き渡しが行われることを明らかにした。
現段階でP-3C対潜哨戒機は、主に台湾周辺海域の防空識別圏(ADIZ)における対潜哨戒機として偵察、パトロール、監視の任務を執行している。国防部は今後、同機の任務範囲を少しずつ広げ、段階的に台湾の東南外海、東沙諸島、南沙諸島を含む防空識別圏外ルートでの任務の執行を進めていく考えだ。
今年は抗日戦勝利70周年を迎え、7月4日には、湖口営区国家閲兵場(台湾北西部・新竹県湖口郷)にて「国防戦力展示」イベントが行われる。国防部は、最新兵器などの展示のほか、老兵部隊の分列行進も計画しており、当時の精神・意義を伝えていきたい考えだ。