衛生福利部(日本の厚生労働省に類似)が先日発表した最新のがん調査で、大腸がんや皮膚がんなどが、特に多いがん上位10位として報告された。国立台湾大学(台大)が21日に発表した、「高速サブミクロン3D-CTスキャナー」技術は、生体を傷つけない非侵襲式を採用した上、さらに早く、より小さながん細胞をも観察できる。皮膚がん、大腸がん、目の病気の黄斑変性症などの検査に使用でき、早期発見・早期治療の一助となる。早ければ2017年初めにも正式に使用を開始する予定だ。
現在の検査技術では、1ミリメートル未満の悪性腫瘍なら、発見が困難だが、今回発表した3D高速CTスキャナーではわずか0.01ミリメートルのがん細胞も検出が可能になる。
皮膚がんの検査を例にとると、生検のための組織サンプル採取なら、結果が出るまで、30分から1日かかるが、3D高速CTスキャナーは約1分で検出が可能になり、より迅速に診断できる。
同技術の研究は既に10年を迎え、がん細胞の検出のほか、小児アトピー性皮膚炎、眼科での網膜の検査にも使用でき、白内障や黄斑変性症が早期発見できる。