「台湾創意設計中心(台湾デザインセンター)」が日本・東京都の墨田区と共同で、「日本精造×台湾設計」プロジェクトを実施することに。4月30日には台北市内で、経済部(日本の経産省に相当)工業局の呂正華副局長立会いの下、協力覚書調印式が行なわれた。同プロジェクトは、日本が製造技術を提供。そこに台湾のイノベーション、クリエイティビティ、デザインを加え、台湾と日本双方の力を合わせて、共に国際的な市場開拓を目指すというもの。
このプロジェクトはまた、2020年の東京オリンピックを迎えるための先行プロジェクトでもある。製造面では日本側が墨田区内の優秀な工場を選定して技術を提供すると共に生産を担当。デザイン面を担う台湾は、それぞれの分野に応じて適切なデザイナーを選び、革新的なアイデア及びデザインを提供する。同プロジェクトはまた、マーケティング、製造、デザインの各分野の専門家を顧問として招いて指導を行なうことにしている。
同プロジェクトによって生み出された製品は、墨田区に位置し、広く人気を集める東京スカイツリー内で販売される予定で、台湾によるデザインが世界に向けて、その存在感を高めるための大きな一歩となる。
2012年に開業した東京スカイツリーの人気により、墨田区を訪れる観光客は急増。同プロジェクトでは「デザイン」の導入を通じて観光効果を産業へと波及させると同時に、職人文化と優秀な技術を世界各国からの観光客及び後世に伝えていけるよう希望している。