与党・国民党の朱立倫主席は5日未明、中国大陸でのすべての日程を終え台湾国際桃園空港に到着した。朱主席は、次世代および台湾海峡両岸のために努力することは自分の責任であると述べた。また、共通点を求めて異なるところは互いに尊重するとともに、木を見て森を見ずということのないよう期待しているとし、両岸関係がよければアジアはよりよくなるとの見方を示した。
朱主席はまた、今回、中国大陸の最高指導者、習近平氏とは過去100年の台湾の歴史について、国父(建国の父)孫文による中華民国建国も含め、日本占領時代から、228事件(1947年2月28日に発生し、台湾全土に広がった当時の国民政府軍による流血鎮圧事件)、白色テロ(1949年から1987年まで続いた戒厳令下の思想弾圧)、そして近年の民主改革でさまざまな声が聞かれるようになったことまで語り合い、台湾にはそれぞれに異なる意見があることを紹介したと述べた。さらに朱主席は、共通点を求めて異なるところは互いに尊重し、あらゆる困難を解決しつつ、木を見て森を見ずということのないよう期待し、引き続き両岸関係を推進していきたいと語った。