馬英九総統は12日夕方、呉敦義副総統とともに、中華民国(台湾)と正式に国交を樹立する中米ベリーズのコルヴィル・ヤング総督を初めとする訪問団と会談した。馬総統は訪問団に台湾とベリーズ双方間の協力や交流について説明したほか、今後もずっと両国の友好関係が続くことを望むと語った。
台湾とベリーズの関係について馬総統は、「両国は、地理的な距離は遠く離れているが、1989年に国交を樹立してから安定した良好関係を築いてきた。2012年にベリーズは台湾に対しビザ免除措置を実施、台湾にビザ免除もしくはランディングビザ待遇を提供する131番目の国・地域となった。これで両国間の交流が更に発展した」と述べた。
台湾は、1991年からベリーズと、園芸、米づくり、カンキツグリーニング病(柑橘類に致命的な被害を与える病害)の予防・管理などを含む農業協力計画を推進してきた。馬総統は「2009年にベリーズを訪問した際、現地で生産した米を食材とした豊富な郷土料理を食したことは、今でも記憶に新しい」と話した。
医療・衛生方面の協力では、2010年からベリーズの医療従事者を毎年台湾に派遣して研修を実施、人材の質の向上に貢献している。2013年と2014年には、台湾の医療考察団がベリーズを訪問し、「腎臓疾病予防・管理能力構築計画」を査定した。
ベリーズが長年にわたって、国連総会において、台湾の国連加盟、ならびに関連の国際漁業管理機関への加盟を支持していることについて、馬総統は感謝の意を表した。また、ベリーズが今後も台湾への支持を続け、台湾が国際社会に大きく貢献できるよう期待しているとした。