フランスで開催されている第68回カンヌ国際映画祭の審査結果が25日未明(台湾時間)発表され、台湾の巨匠、ホウ・シャオシェン(侯孝賢)監督が10年をかけた唐代が舞台のアクション大作、『黒衣の刺客(原題・聶隠娘)』で、数多くの有力作品がひしめく中、映画祭のメインとなるコンペティション部門の監督賞に選ばれた。
ホウ監督は1989年『悲情城市』で、ヴェネツィア国際映画祭の最高賞「金獅子賞」を受賞した。
1993年には『戯夢人生』でカンヌ国際映画祭の審査員賞に選ばれ、国際的な大監督としての地位を揺るぎないものとした。
『黒衣の刺客』はホウ監督にとり、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門への7度目の出品作となった。地元フランスのメディアは、ホウ監督が再度同映画祭に出品したことについて「映画祭にとって極めて重要な事件の一つ」と評した。