台北市環境保護局が再開発した「山水緑生態公園」(台北市南港区)が、不動産業者の国際組織、世界不動産連盟(FIABCI)の「2015年全世界卓越建設賞・環境(回復保護、保護)部門」で金賞を受賞した。
社団法人中華民国不動産協進会は、2007年から優れた建築や公共施設がFIABCIが主催する「全世界卓越建設賞」へ参加することを推奨してきた。この賞は「建築業界のアカデミー賞」とも呼ばれている。今回の受賞作品「山水緑生態公園」は、「還元」という哲学に基づいて、大地に楽園を復元した。以前のゴミ捨て場に山や谷の昔の風景を復元し、元の自然生態系を破壊せず、後世まで山林の美しさを享受できるようにした。これは、台湾の建築美学の実力の高さを表し、世界において台湾の競争力を高め、国際的な建設の地位を樹立した。
公園内には、森小屋、インフォメーションセンター、遊歩道などがある。多くの施設は、ゴミ埋立地の既存施設を修復して建てられ、そのうち、森小屋とインフォメーションセンターは、ゴミ収集車の洗車場やリサイクルセンターの施設・構造を利用して改造した。また、公園内にはたくさんのリサイクル施設があり、市民に資源の有効利用を呼びかけている。資源を再利用することで、繰り返し姿を変えながらも物は存在し、循環型社会を確立することができる。