馬英九総統は、1989年に中国大陸・北京の天安門広場で起きた「六四天安門事件」から26年となった4日に談話を発表した。馬総統は、今年は「天安門事件」から26年、また中華民国の抗日戦争勝利からは70年だとした上で、この二つの事柄は我々に、内外を問わず、政治指導者が痛みから逃げず、勇敢に歴史に向き合い、教訓を汲み取ってこそ、暗闇から抜け出して未来に向かっていけるという、同じ教訓を教えてくれていると述べた。
馬総統はまた、過去30年における中国大陸の経済改革は見事な成果をあげていると評価する一方、政治改革の歩みは相対的に緩慢で、中国大陸での人権に対する国際社会の印象は依然として「天安門事件」のままだと指摘した。
馬総統は、7年前の5月20日の総統就任演説で述べたように、「我々は中国大陸の同胞13億人の幸福に真の関心を寄せており、中国大陸が自由、民主、富の均衡化の道へと向かうことで、両岸関係の長期的かつ平和的な発展という、ウィンウィンのための歴史的な条件を整えられることに心から期待している」と指摘、「天安門事件」に対する評価の見直しこそが、両岸にウィンウィンをもたらす重要な歴史的条件の一つだと強調した。
馬総統はそして、我々は中国大陸当局が「天安門事件」を正視するよう期待しているとし、中国大陸当局が悲劇を繰り返さないことはもちろん、必要な行動で「天安門事件」の評価を見直し、犠牲者やその家族の悲しみを積極的に癒していくよう呼びかけた。