「農業男子」の呉兆基さん（右）は、玉荷包ライチを使った玉荷包ビールのアイスクリームで国際大会に出場する。（玉荷包ビール祭り公式サイトより）
「農業男子」の呉兆基さんは、台湾南部、高雄で地元産の玉荷包ライチを使って醸造されている玉荷包ビールでアイスクリームを開発し、好評を博している。今年は要請を受け、イタリアで行われる手作りジェラート（イタリアのアイスクリーム）の国際大会に台湾を代表して出場、ユニークな味わいを世界に発信する。
高雄市農業局による「型農（農業男子・農業女子）」育成コース2期生の呉さんは、同市鳳山でアイスクリームショップ「艾司加冰屋」を経営、自然の食材でアイスクリームを手作りしている。呉さんは昨年、他の「型農」らと協力し、玉荷包ビールでアイスクリームを試作したところ、テスト販売2週間で予想以上の好評を博した。
このアイスクリームの味わいは、まずライチの香りと甘みが広がり、それからビールのホップの香りが後を引くというもので、顧客から大人気となっている。イタリアのアイスクリーム設備メーカーから派遣された職員が試食し、手作りアイスクリームの国際大会「World Gelato Tour」への出場要請を受けたアイスクリーム店3店の1つとして呉さんも選ばれた。
呉さんは今月20、21日に同市神農路で行われる「玉荷包ビール祭り」でこのアイスをテスト販売する。今年9月には日本の東京で行われるWorld Gelato Tourの東北アジア予選に出場する予定で、原料を持ち込み会場で実演、高雄のために好成績を目指したいとしている。