2024/12/26

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台南空港でMERS感染防止対策訓練

2015/06/11
中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの感染が韓国で広がっていることを受け10日、台湾南部の台南空港で感染防止対策訓練が行われた。(中央社)

中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの感染が韓国で広がっていることを受け、台湾南部の台南市衛生局は10日、感染防止対策訓練を行った。訓練の想定は台南空港において、香港からの航空便で到着した旅客のうちMERS感染が疑われる患者1人が発見され、衛生福利部(日本の厚生労働省に類似)台南医院に搬送し隔離するというもの。

台南空港には現在、韓国への直航便は就航していないが、台南から海外への空の玄関として、中国大陸へのチャーター便や香港への定期便が就航、さらに10月からは日本の大阪行き直行便が就航する予定だ。こういった条件を踏まえ、台南市政府と衛生福利部疾病管制署は10日の訓練会場として台南空港を選定した。

同市衛生局の林聖哲局長は、韓国は重症急性呼吸器症候群(SARS)流行の際にはほとんど感染者が出ず、感染防止メカニズムが整備されなかったために今回MERSの感染が拡大したと指摘。台湾はSARS感染の経験から、感染症の予防医療ネットワークが確立していると述べた。衛生福利部台南医院は感染症予防治療ネットワークの対策拠点医療機関であり、MERS感染が発覚した際には隔離用の陰圧病床22床に患者が優先的に収容されることとなっている。

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