2024/12/26

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経済

成功大学微細藻類実験室、健康関連製品で商機生む

2015/06/16
国立成功大学は微細藻類の研究から、各種健康関連製品でビジネスチャンスを生み出している。(中央社)

国立成功大学(台湾南部・台南市)バイオ科学技術センター微細藻類バイオ技術及びエンジニアリング実験室は、6年間の研究の末、小さな微細藻類による大きな経済効果への道を開いた。同大学は近年の研究で、微細藻類の持つ多糖体、色素などの成分が人体の抗酸化、抗炎症に効果があることを発見。健康ビジネスの市場において大きな潜在力を持つと考えられている。

同大学は2007年に微細藻類の研究をスタートしており、中華民国(台湾)における微細藻類研究の先駆け。国際的な研究によると、一部の藻類は油脂を多く含み、トウモロコシや大豆などの農産物に代わってバイオマスエネルギーの発展に役立つ可能性がある。このため当初は油脂量が多く、バイオマスエネルギーの発展に適した藻類を探し出すことに重点を置いてきた。

現在、同実験室は、台湾における微細藻類の遺伝子バンクを立ち上げたばかりでなく、微細藻類の量産や、多糖体及び色素抽出の技術も掌握。業界と提携し、シートマスク、液体エキスなどを発表すると同時に、健康食品や高い経済価値を持つ飼料栄養添加剤などの製品開発にも着手している。抽出された微細藻類のアスタキサンチン濃度は一般に市販されているものの30倍から40倍に達することから、技術移転を求める業者との交渉も進められている。

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