日本のインダストリアルデザインの草分けで2011年にこの世を去った柳宗理さんは、20世紀において西洋のデザイン界から最も尊敬されたアジアのデザイナーである。この柳宗理さんの回顧展が30日から、台湾北部、台北市の松山文化クリエイティブパークで2カ月にわたり行われる。シンガポール、香港に続く、アジア巡回展示の3カ所目となる。
この展示では、柳宗理さんが生前にデザインした数百点に上る作品が出展されている。戦後の日本のデザインを代表すると言われる「バタフライスツール」や「エレファントチェア」、1964年の東京夏季オリンピックの聖火トーチホルダー、1972年の札幌冬季オリンピックのためにデザインした聖火台なども展示される。