2024/12/26

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政治

新北市での粉塵爆発事故、政府は負傷者の救助に全力

2015/06/29
馬英九総統(中央)は28日、台北栄民総病院で負傷者を見舞った。(中央社)

6月27日午後8時半ごろ、台湾北部・新北市にあるテーマパーク、「八仙水上楽園」のステージで粉塵爆発と見られる事故が発生、来場者のうち500人近くがやけどを負った。馬英九総統と毛治国行政院長(首相)はいずれも病院にかけつけて負傷者を見舞った他、衛生福利部(日本の厚労省に類似)もただちに大量負傷者受け入れメカニズムを始動。緊急医療管理システムをスタートさせ、各病院が負傷者に関する情報を整理し、提供することで、負傷者の搬送先と治療の状態を把握した。さらに北部の台北市、新北市、基隆市、桃園市の衛生局及びそれぞれが管轄する病院、やけど病棟、集中治療室に連絡し、治療態勢を整えるよう要請。行政院(内閣)は28日に「大型イベント安全管理対策会議」を開き、各省庁による支援を始めると共に、負傷者とその家族を対象としたサービスホットラインを設置した。

事故現場にも医療ステーションが設けられ、新北市聯合病院の三重院区と台北市の国泰総合病院、台安病院など5つの病院(院区)の8医療チームが現場で応急処置に当たった。衛生福利部はまた、基隆市、桃園市、台北市の衛生局及び民間の救急車が新北市衛生局を助け、負傷者の搬送を支援するよう要請した。

この他にも衛生福利部は、台北栄民総病院、中国医薬大学付属病院などに植皮用皮膚の提供を要請、財団法人器官捐贈中心(臓器提供センター)、整形外科医学会などがこうした皮膚を南部から北部に送ることで、負傷者を収容した病院が患者の容態に応じて、人工皮膚や提供された移植用皮膚を使用できる態勢を整えた。また、各病院は必要に応じて、輸液や卵白アルブミン、生体包帯、ウォータージェットメスなどを緊急で提供できるようにしている。

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