台湾北部、台北市と新北市を運行する都市交通システム(MRT)板南線が延伸されてできた新しい駅、頂埔駅(新北市)が5日午後2時に竣工および開通式典を行う。同駅は6日午前6時に開業、初列車が運行する。
頂埔駅は板南線の永寧駅からさらに西に延伸して建設された駅で、頂埔科技園区(頂埔サイエンスパーク)、土城工業園区、南港軟体工業園区といった台北市と新北市の重要な工業団地をつなぐ。同駅までMRTが開通することで将来的に産業のさらなる発展と就業機会の創出が見込まれる。
頂埔駅の開業で、ブルーの板南線は南港展覧館駅から頂埔まで全23駅となり、MRTで営業中の駅は全117駅に、MRTの営業キロ数は131.1キロメートルまで伸びる。同線の運行区間はこれまでの「南港展覧館駅~永寧駅」から、「南港展覧館駅~頂埔駅」にあらためられ、もう1つの運行区間「南港展覧館駅~亜東医院駅」はこれまで通りとする。
MRTでは頂埔の推計利用者数は1日延べ約1万人、板南線の1日の利用客数は延べ約1万7,000人増加すると見込む。
頂埔駅の開業に合わせ、旅客が運行情報をより把握できるように、MRT公式ウェブサイトでは時刻表検索機能を新たに加える。サイトではMRTの利用の多い4路線(赤の淡水信義線、緑の松山新店線、オレンジの中和新蘆線、青の板南線)各駅の発車時間を検索することができるようになる。