中華民国(台湾)は6日から10日にかけスイスのジュネーブで開かれる、多角的貿易協定「新サービス貿易協定(TiSA)」の交渉に出席、台湾の産業に有利な条件を引き出せるよう会議に臨む。
TiSAは中華民国を含む、世界貿易機関(WTO)のメンバー24カ国・地域が現在、交渉を進めている多角的貿易協定であり、交渉に参加しているのは米国、欧州連合(EU)、日本、韓国、中華民国、イスラエルなどの国々となっている。
TiSAはこれまで2年間にわたり交渉を重ね、新しい形態のサービス業のトレンドやこれにより必要となる新しい国際貿易や国内の管理規則について、メンバーがサービス貿易に関連する10項目余の貿易規則を議題として話し合いを進めてきた。台湾は主に、金融、通信、海運などの貿易規則について同意している。また、将来的に市場開放についての交渉を行う際には、海運や文化クリエイティブ、パソコン、流通、物流といった台湾の輸出に有利となるサービス業について、メンバーに対し市場開放を求めていく方針だ。