韓国で行われている光州ユニバーシアード競技大会でひときわ注目を集めた野球の決勝戦は、あいにくの雨に見舞われ、11日午後6時の開始が8時を過ぎても始まらず、午後9時15分に中止により中華民国(台湾)と日本の両チーム優勝が宣言され、台日が仲良く金メダルを分け合った。台湾代表チームにとっては3個目の金メダルとなった。
野球競技の試合日程は当初、10日にすべて終了予定で、日本代表と大会委員会は11日午前に帰国することになっていた。ただ決勝戦は予定通り行いたいとして、3回にわたる大会委員会の会議を経て、午後8時40分開始となったが、雨の勢いが止まず試合はできないとして、技術委員の投票により台日双方が金メダルを分け合うこととなった。
台湾代表は金メダルが決まった瞬間、ユニバで初の金に沸いた。一方、日本代表は淡々とこれを受け止め、授賞式でも表情は硬かった。台湾代表は3個目の金メダルに喜び、胴上げで郭李建夫監督が宙を舞った。
台湾代表チームは昨年のU21野球ワールドカップで金メダルに輝いたメンバーが主力。ユニバでも最高の金メダルを手中にし、12日の帰国ですべての日程を終えた。
光州ユニバの野球競技は8チームによって戦われた。