「2015年経済部(日本の経産省に相当)台日産業提携訪日団」が7月13日より18日まで日本の東京を訪問した。主な目的は台湾と日本の経済貿易分野での関係及び産業提携の強化。また、日本の高付加価値産業の対台湾投資を促すと共に、台日協力を通じて第三の市場を開拓することで、台湾の産業レベルアップと変革を促し、海外市場の拡大を目指す。今回の訪日では、150億台湾元(約593億日本円)の台日共同投資がまとめられる見通し。
台湾における経営を長期にわたって行っている日本のTDK株式会社は台湾の日月光半導体製造(ASE)と共同で、半導体のパッケージングに関する先端技術のための投資を計画しており、共同投資金額は137億台湾元(約541億日本円)に達するもよう。また、基幹部品に関する台湾での研究開発と投資も強化していく方針。
訪日団はまた、日本の水災害・リスクマネジメント国際センター(ICHARM)、及びリバーフロント研究所も訪れ、気候変動の影響とそれに対する適応の経験、さらには河川の管理技術について意見交換を行なった。日本の経験は中華民国(台湾)が関連の政策を策定する際の参考となる。
訪問団の団長を務めた、経済部の楊偉甫常務次長(事務次官に相当)は17日、財団法人資訊工業策進会(III、トリプルアイ)台日産業推進センターと、日本の大手ゲームメーカー、株式会社カプコンとの協力覚書調印に立ち会った。双方は国境を跨いだ産学協力を推進し、ゲーム開発とアート関連の人員の協力を通じて、台湾のデジタルスタッフのデザイン及びアートの能力を世界に通用するよう高める。また、台湾の企業と協力して第三の市場開拓を目指すことなどでも一致した。