馬英九総統は24日、総統府で、来台したホンジュラスのフアン・オルランド・エルナンデス大統領と共同コミュニケに署名した。同コミュニケの要点は、ホンジュラスのエルナンデス大統領夫妻と訪問団一行が馬英九総統の招きに応じて2015年7月24日から25日まで中華民国(台湾)を公式訪問し、両国の元首はいずれも、両国の相互尊重と理解を基礎とした二国間関係を評価し、教育、公衆衛生、社会福祉、政府機関の強化、中小企業及び「微型企業(小規模事業者)」の発展、並びにその他関連分野での協力関係を強化していくことで合意したこと。
また、両国の元首はいずれも、「中米統合機構」及び「ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体」などの地域統合メカニズムが対話や政治的な協調作業を強化する上で重要な役割を担うことを評価すると共に、より多くの面におけるアジアとの接触を促すことで、社会の発展と融合の推進、国際貿易の拡大、協力関係の強化、不法行為と国際犯罪への共同摘発へとつなげていくことで一致した。
エルナンデス大統領は、中華民国が「国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)」、「国際民間航空機関(ICAO)」、「世界保健機関(WHO)」などへの参加を求めていることをホンジュラス政府が支持する立場を重ねて表明。
一方、馬総統は、エルナンデス大統領及びホンジュラス政府が同国での麻薬取引や国境を跨いだ国際犯罪、及び一般の犯罪撲滅の面で上げた成果をとりわけ評価すると共に、ホンジュラス政府が凶悪な殺人事件の発生率低下に果たしている努力を、多くの国際組織及び友好国政府と共に評価する考えを示した。
さらに両国元首は、双方の経済貿易分野での交流と相互投資を強化することで、両国の人々により多くのチャンスを生み出すことで合意、また、こうした目標を達成する上で、経済界が重要な役割を担うとの考えで一致した。