中国大陸の人民解放軍は先ごろから頻繁に軍事演習を行っているが、先ごろ内モンゴルの朱日和戦術訓練基地での演習に続き、30日には海警局が台湾海峡において、海上大砲実弾射撃訓練を実施する。中華民国国防部(日本の防衛省に相当)はこれに対し、軍部ではこの情報をすでに把握しており、実際の訓練状況を注意深く見守ると表明した。
この演習が30日に台湾海峡で行われることについて、国防部高官は、射撃区域は中国大陸福建省南方の局地的海域であり、海警局の定例訓練であると説明した。
なお、7月初旬に朱日和戦術訓練地域で行われた軍事演習について、中国大陸の中央電視台(CCTV)の報道では、想定場面に中華民国総統府に酷似した建物が映り込んでおり、大きな波紋を呼んでいる。また、人民解放軍海軍は28日から南シナ海で実兵対抗演習を展開、艦艇100隻以上、飛行機数十機以上が参加、幾度となく実弾による攻防演習を行っている。