台湾鉄道(台鉄)は今年から、乗車券の払い戻し手数料を改定した。松山駅(台湾北部・台北市)から花蓮(台湾東部)までの自強号の乗車券は1枚426台湾元(約1,656日本円)だが、乗車前日に事情により払い戻す場合、85台湾元(約335台湾元)ものキャンセル料が生じる。これについて一部乗客から不満が出ているが、台鉄は、花蓮・台東行きの乗車券は需要が供給を上回っているために、取りあえず買っておいて後でキャンセルするという人も多く、本当に必要としている人が買えない事態が起こっており、今年の初めに乗車日が迫るほど払い戻し手数料が高くなる仕組みを採用したと説明している。
台鉄の乗車券払い戻し手数料の改定は、乗客の権益を守る目的で実施された。指定席の乗車券の払い戻し料金は、これまで一律1枚13台湾元(約51台湾元)だったのが、乗車日までの日数が短くなるにつれ段階的に高くなるしくみを採用、乗車日当日は乗車券の20%(20台湾元以下は一律20台湾元)、乗車日まで2~3日は同10%(20台湾元以下は一律20台湾元)、乗車日まで4~12日は一律20台湾元(約78日本円)、13日以上は一律10台湾元(約39日本円)となっている。