「愛を届けよう!」――台湾北東部、宜蘭市の宜蘭県立復興中学でこの6月に卒業したばかりの生徒たちが、今年4月に大地震に見舞われたネパールのために木製のおもちゃ「熊愛尼」を制作し、悲しみから立ち直れるようにと現地の子どもたちに送ることを計画。ただ、この取り組みは、国際郵便料金を中学生だけで支払えないために実現の危機にさらされた。これを聞いた地元の宜蘭郵便局局長は、自ら7,000台湾元(約2万7,312日本円)を超える料金を負担、学生たちの思いやりがネパールに届けられることとなった。
復興中学の生徒の呼び掛けで始まった「熊愛尼」の運動は、近隣の中華中学の生徒など300人近くが賛同、すべての「熊愛尼」の上部には生徒の手書きの絵とデザインが施され、台湾とネパールの心の距離を近付けたいとしている。