中型の台風13号(アジア名・ソウデロア)が8日未明から台湾本島を横断し、各地で大きな被害があった。この救助活動のため、日本の国際協力NGO、ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)は大西健丞代表理事兼統括責任者が台風上陸に先駆けて6日夜間、計10人の災害救助隊を率いて台湾に到着。一行は500キログラムに上る救助のための装備と災害救助犬2頭とともに、災害救助に向け配備を進めた。救助隊は7日午後5時過ぎから中央災害対策センターで待機、被害状況の把握に努めた。
PWJは日本の国際協力NGOを支援するジャパン・プラットフォーム(JPF)の一員。台湾の国際医療NGO、台湾路竹和平医療会の劉啓群会長は2007年にも、PWJの大西代表理事と提携覚書を交わしている。PWJは国際緊急援助において、災害後の復興や被災者の避難支援、水資源の開発、避難所の整備などに長けている。
救助隊の災害救助犬は引き続き9日も、台湾北部、新北市新店区亀山地区で、台湾の救助団体と行方不明者の捜索に当たった。