木彫刻などを手掛けるアーティスト、康木祥さんのワイヤーアート作品「台湾如意」がドイツのカールスルーエ市の市制300周年を祝って寄贈されることになった。外交部(日本の外務省に相当)は11日に開いた事前説明会で、この作品は康さんが自身の枠を打ち破り、台湾北部、台北市のランドマーク、台北101ビルから廃棄されたエレベーターのワイヤーを使って創作したもので、「如意(『思いのまま』の意で、僧侶の持つ仏具の一種)」をイメージした高さ3メートル、重さ3トンを超える巨大な芸術作品だと説明した。
同部の史亜平常務次長(外務事務次官)は、台湾の芸術作品を通じて中華民国とドイツの2国間の友情を深めたいとの意欲を語った。また、カールスルーエ市は環境保護や資源リサイクルといった理念を重視しているため、康さんと話し合いの結果、「台湾如意」の制作を決めたとの経緯を説明した。この作品は、長栄海運(エバーグリーン・マリン)の賛助により、無料でドイツに運搬される。