台湾北部、台北市の名湯、北投温泉の湯には、硫黄分のほかさまざまなミネラルから成る沈殿物「湯の花」が含まれており、これでせっけんや入浴剤を作ることができる。台北市産業発展局はこのほど、市民が湯の花が含まれる製品を安心して購入できるようにと、認証制度「北投温泉湯の花産地証明マーク管理メカニズム」を整備し、これまでに6社が認証を取得した。
11日に開かれた記者会見には、「2015台北市温泉湯の花推進大使」として美容界のカリスマ、メイクアップアーティストの牛爾さんも出席、「湯の花はとても優れた結晶体であり、殺菌・消炎効果があるほか、肌の抵抗力を高めることも期待され、アレルギー反応を起こしやすい皮膚の人やアトピー性皮膚炎の人は、この泉質を活用することで改善が見込める」と述べた。
台北市産業発展局公用事業科水資源係の陳相伯係長によると、北投温泉の湯の花は年間生産量1,000キログラム、認証取得を目指す事業者は、使用している湯の花の原料を検査に供し、硫黄分の含有量35%以上、重金属・大腸菌不検出といった条件を満たす必要がある。