台湾北部、台北市のランドマーク、台北101ビルは18日、2016年の幕開けを飾るカウントダウン花火のテーマを「Nature is Future」に決定したと発表した。世界が新しい年の到来を祝うとともに、持続可能な環境の実現といった課題を込み合わせ、単なる祝賀の花火というだけでなく、より多くの人に社会問題に目を向けて欲しいとの期待が込められている。
同ビルの劉家豪広報担当は、今年末の花火のデザインは海などをイメージしたもので、花火が放たれる時間をより長くすることで、全体の予算は4,500万台湾元(約1億7,078万日本円)超となる見通しを示した。同ビルはまた、新年の花火が世界的な話題となり、ますます多くの海外旅客がこのために訪れるようになっているため、例年より早めにテーマを公表し、さらに多くの旅客に台湾で新年を迎えて欲しいとしている。
このほか、理念を同じくする近隣商圏のビルもこの花火に加わるよう呼び掛け、全体の花火ショーの規模と勢いを拡大するという画期的な試みに取り組む。同ビルによれば、信義区の同ビル周辺の15階建て以上のビルに呼び掛け、1棟だけの花火から地域全体での花火ショーとし、信義区全体でカウントダウンを盛り上げ注目度を高めたい方針だ。