中国大陸の上海で18日に行われた「台北・上海都市フォーラム」は、大いに盛り上がりをみせた。台北市と上海市は「台北市・上海市交通系電子マネー技術経験交流協力覚書」を含む4つの協力覚書に調印した。台湾北部の台北都市交通システム(MRT)の乗車などに使える、電子マネー機能付きICカード「悠遊卡(イージーカード)」を発行する悠遊卡公司の戴季全董事長が18日午前に取材を受けた際、「電子マネーは、金融監督管理委員会(金管会:日本の省レベルに相当)法令の制限で、まだ中国大陸で流通することができない。今後、金管会と交渉を続け法令を改正すれば、イージーカードが上海市で使えるようになる」との見通しを明らかにした。
戴董事長によると、金管会が公布している「国際電子マネー施行方法」によると、イージーカードは諸外国との提携が可能だ。しかし、台湾と中国大陸の提携に関しては、「国際海外業務」の範疇にあたるかどうかは政治的な問題が絡んで容易ではなく、今後も金管会との交渉を続けていく構えを示した。
戴董事長はまた、中国大陸側には台湾との提携に制限がなく、順調に「金融機構投資及び業務管理方法」が改正されれば、半年後には、イージーカードが上海市で使用できるようになるとの見通しを述べた。