毛治国行政院長(首相)は19日の特別会議で、行政院(内閣)科技会報(会議)オフィスによる「台湾におけるバイオテクノロジー産業の発展」報告を聴取し、「台湾のバイオエコノミー発展計画」の推進を指示した。毛行政院長は、同計画により台湾におけるバイオエコノミーの生産額を飛躍的に伸ばし、全国民の健康と福祉の増進を図るとしている。
毛行政院長はまた、同計画は一部が「インダストリー4.0計画」と関係している他、高齢化社会への対応措置にもつながっていると指摘、科技会報オフィスに対し、省庁間の協力を強められるよう調整し、バイオテクノロジーの応用を農業、工業、健康などの分野に拡大していくよう求めた。毛行政院長は、「台湾バイオエコノミー発展計画」を年内に策定するよう命じている。
科技会報オフィスは、現段階のバイオテクノロジー産業の発展状況と新たな経済のニーズに対応し、同時に国民の健康と福祉に配慮していくため、19日の報告を行った他、昨年開催された「バイオテクノロジー産業戦略諮問委員会(BTC)」における提言に従い、全く新しい「バイオエコノミー」の発展方向を提示したと説明。同オフィスでは、「承先啓後(先人の後を受けて新たな発展を導く)」精神で、将来の、持続可能なバイオエコノミーの青写真を描き、今年終了する「バイオテクノロジー産業テイクオフ行動計画」の後を引き継ぐ形にする考え。