馬英九総統は23日午後、「2015年青年政策フォーラム全国会議」に出席した。馬総統はあいさつの中で、政府は2009年より同フォーラムや「青年グループ政策研究コンテスト」などの活動を行っており、同コンテストで青年たちが行った提案のうち、2009年からこれまでに政府が政策に参考として採用した割合は85％に上ると指摘した。
馬総統は23日に発表された10組の研究成果についてもコメント、「青年四海遊龍計画（ワーキングホリデー制度を利用する若者へのサポート計画）」の提案に対し、自身が総統に就任して以来、主要国との「ワーキングホリデー協定」の締結を積極的に進め、現在では日本やカナダ、イギリスなど13カ国と協定を結んでいると説明した。
また、「中国語文普及の外交実践計画」について馬総統は、外交部（日本の外務省に相当）が様々な奨学金を設け、外国人学生が台湾で中国語を学ぶために提供していると指摘、さらに海外の華僑学校で使用する教科書は正体字で書かれているが、簡体字も加えられて学習に便利な形になっていることを説明した。
馬総統は参加した若者たちに対し、死刑廃止に同意するかどうかなどを問いかけた上で、台湾では死刑が用いられるケースが大きく減っており、政府の政策は、死刑は廃止しないが、その執行には慎重な態度で臨むというものと述べた。