国立台湾大学は「ハッカソン」を開催。世界各地から1000人近く、250チームが参加した。22日には台北市の柯文哲市長(前列左から3人目)も会場を訪れて激励した。(中央社)
アジアで最大規模のハッカソン(Hackathon)が国立台湾大学(台湾北部・台北市)で3日連続で行なわれた。ハッカソンは、「ハック(Hack)」と「マラソン(Marathon)」を組み合わせたもので、競技者はブレインストーミングを通じてソフトウェアを創り出す。台湾大学は一昨年から同活動を実施、当初の参加者は100人あまりだったが、今年は国際的なコンテストに規模を拡大し、中国大陸、米国、カナダ、欧州、台湾からの1000人近く、250チームが参加した。今年のコンテストは「スマートシティ」がテーマで、41時間以内に、気候変動、高齢化の影響、大量輸送機関、都市再開発などの問題に対するソリューションを提示するというものだった。
今回のコンテストでグランプリを受賞したのは、米国ミシガン大学の大学院で数学を学ぶ学生たちによるもので、画像認識をしてただちに45種類の言語に翻訳できる携帯電話のアプリ。準優勝は台湾大学の大学院で情報工学を学ぶ学生によるチームで、彼らはビデオカメラ、赤外線、ICチップを結び付け、胸の前に吊り下げる「手話認識システム」を開発。手話の動作を映像で分析して文字に翻訳するもので、健常者とろう者の意思疎通を助けられるという。