2024/12/26

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経済

長栄が船舶自社建造計画で成果、遠洋航路の戦力アップ

2015/09/01
海運大手、長栄集団(エバーグリーン・グループ)が5年をかけた中型貨物船自社建造計画が成果を挙げている。写真は同集団の船舶「長盛輪」の命名式の様子。(中央社)

海運大手、長栄集団(エバーグリーン・グループ)が5年をかけた中型貨物船自社建造計画が成果を挙げている。台湾国際造船(台船、CSBC)に建造委託した「長昇輪」を引き取り、極東から中東航路に投入する。同時に、8,500TEU(20フィートコンテナ換算)級のコンテナ船30隻がすべてそろい、省燃費と船齢の若返りという強みを生かし、遠洋航路の主なラインナップとする。

長栄は今後、小型コンテナ船の買い替えを予定している。同集団の謝志堅次席副総裁によれば、8月に発注した2,800TEUの船舶10隻は、2017年下半期から2018年上半期にかけて納船される。新船舶の納船が始まれば、これに応じて船舶ラインナップの入れ替えに着手すると同時に、借り受けていた旧船舶の契約満了に伴い返却を進める。一段落すれば、近海航路の競争力が一段と向上する見通しだ。

長栄造船は常に時機を見据え事業展開を進めている。同業他社が2004年から2008年にかけ集中的に造船した一方、同社はサムスン重工業や台船に対し、船舶価格が底打ちした2010年ごろ発注、船舶の納船の時期にちょうど海運景気や貨物量の回復した。このように造船コストを抑えられたことで、経営上有利になることが予想される。

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