台湾北部、桃園市八徳区のあるコンビニエンスストアで、店長の朱さんが発注画面であるパンを4個と入力すべきところ、「0」を2つ多く打ち間違え、同じ商品400個を誤発注してしまう事態が起きた。あまりの出来事に、朱さんの友人がインターネットに書き込んだところ、これを読んだネットユーザーは、朱さんに賠償責任が及ぶことを恐れて次々に駆け付け購入。人々の温かい気持ちに助けられ、同店ではパン400個を半日足らずで無事完売することができた。ネットでは思わず「台湾でいちばん美しい風景は人」との声も上がった。
一方で、ネットユーザーの中には、数がいつもよりあまりに多すぎると画面にアラート(警告)ウィンドウが出るはずで、これはコンビニの新手の販促方法ではと疑う人もあった。これについて店員の張さんは、朱店長がその時あまりに疲れていて、二重確認をせずうっかり誤入力したまま情報を送信してしまい、パンが届いたときはじめてミスに気付いたと説明、人情味あふれる台湾でよかったと語った。店長の朱さんは露出を控えて取材に応えることなく、友人を通じて感謝の気持ちを示した。