政治
森林資源の保全・管理強化で、CO2蓄積量高めよ=行政院長
2015/09/11
台湾の森林率は60%以上。CO2の吸収・蓄積効果も優れている。(行政院農業委員会サイトより)
毛治国行政院長(首相)は10日の閣議で、行政院農業委員会(日本の農水省に相当)による「森林資源の現況と展望」報告を受けた。毛行政院長は報告内容を踏まえて農業委員会に対し、新規の造林と間伐などの管理措置を強化し、台湾における森林のCO2(二酸化炭素)吸収・蓄積量を確実に増やすよう求めた。これにより、中華民国(台湾)が「国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)」や「国家決定貢献分(約束草案 Intended Nationally Determined Contributions, INDCs)」において約束している、森林によるCO2吸収・蓄積の貢献目標を達成する。
第四次全国レベル森林資源調査の結果、中華民国(台湾)における森林の総面積は219万7000ヘクタールだった。森林率は60.71%で、世界の平均値の2倍。また、台湾の森林1ヘクタールが蓄積するCO2は228立方メートルで世界19位。台湾の森林率と森林のCO2蓄積状況はいずれも良好であることが示された。