国立故宮博物院は17日、台湾中南部、嘉義県で建設中の南部分院「南院」で内外の報道陣に向け記者会見を行った。馮明珠院長は、12月28日に南院をプレオープンさせ、国宝の「翠玉白菜(ヒスイの白菜)」と「肉形石」を相次いで展示すると発表した。また開館当初から催される10大展示では、チベット語の経典「龍蔵経―アジア仏教芸術の美」や、北宋の汝窯青磁と高麗青磁を対比させる形での高麗青磁特別展などを企画し、南院を盛り上げると説明した。
馮院長によると、プレオープン期間は完全予約制とし、10月30日からインターネットで予約を受け付ける。12月28日午後2時から5時まで、同29日から翌年6月30日までは、近隣の雲林県、嘉義県、台南市の地元の人は入場無料とする。それ以外の国内外からの入場者は12月29日から翌年3月31日まで無料。